脂肪ってダイエット中も必要?

脂肪って ダイエット中も必要なの?

ダイエット中は 脂肪分を取ったらダメ・・・って 思っていませんか?  脂肪を摂取するから太るんです、それなら脂肪は取らなければいい・・・って思っていませんか?  誤解です!  脂質は人間の体にとって大変重要な働きをするものなのです。  脂質と一緒でなければ吸収されないビタミンもあるのです。  脂肪を取らないことによって 大事なビタミンさえも 取ることができなくなってしまうのです。  では、脂質と一緒でなければ吸収されないビタミン(脂溶性ビタミン)って どんなビタミンなんでしょう?


脂溶性ビタミンとは・・・

脂質と一緒でないと吸収されないビタミンとは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの4種類のビタミンです。


★ビタミンA

目の健康に深く関わる栄養素なので 別名『目のビタミン』と呼ばれています。  ビタミンAには 2種類あって、1つは 既にビタミンAの形になっているもので 動物性食品に含まれる『レチノール』というもの。  もう1つは、体内で必要に応じてビタミンAに変換されるもので 植物性食品、動物性食品に含まれる『βカロチン』です。


★ビタミンAを多く含む食品

代表として挙げられるのは、鳥レバーや豚レバーです。  ビタミンAが欠乏すると 夜盲症、角膜乾燥症などになり 光を眩しく感じたり 肌が荒れたり 爪がもろくなったり 風邪をひきやすくなったり 抜け毛が増えたりという症状が出ます。  また、胃腸が弱くなり食欲不振になり 最悪の場合 粘膜のガンにかかりやすくなります。


★ビタミンAを過剰に摂取すると

頭痛、吐き気、発疹、肩こり、関節痛などの症状がでます。


★ビタミンD

骨へのカルシウムの沈着を促し骨粗しょう症を改善する事から、別名『骨のビタミン』と呼ばれています。  ビタミンDは腸でカルシウムの吸収を促進させ、血液中のカルシウムを骨へ運ぶ働きをします。


★ビタミンDを多く含む食品

代表として挙げられるのは、きくらげ、しらす干し、焼き鮭、しいたけなどです。


★ビタミンDが欠乏すると

骨粗しょう症や骨軟化症になります。  また 歯茎が弱る、虫歯になる、筋肉がけいれんをおこすなどの症状もあります。


★ビタミンDを過剰に摂取すると

血液中カルシウム濃度が上がり 血管壁や肺、胃などにカルシウムが沈着します。  下痢や脱水症状が起こる場合もあります。


★ビタミンE

血行を良くして肌を健康に保ち、皮脂の酸化を防ぐ働きがあるため、別名『若返りのビタミン』と呼ばれています。


★ビタミンEを多く含む食品

代表として挙げられるのは、ひまわり油、アーモンド、マーガリン、生のあんこうの肝、焼き海苔、赤ピーマンなどです。


★ビタミンEが欠乏すると

赤血球が破壊され貧血がおきます。  動脈硬化になりやすく 呼吸器に障害が出ることもあります。  ほかには 生理痛・更年期障害・不妊・流産といった症状が現れます。  血行が悪くなり肌にしみができやすくなったりします。  老化が早くなります。


★ビタミンEを過剰に摂取すると

生殖機能障害などを引き起こしやすくなります。


★ビタミンK

血液を凝固させる化学物質プロトロンビンの形成に不可欠な事から、別名『血のビタミン』と呼ばれています。


★ビタミンKを多く含む食品

代表として挙げられるのは、干し海苔、シソの葉、ほうれん草などです。


★ビタミンKが欠乏すると

出血すると血が止まりにくくなったり 鼻血が出やすくなります。


★ビタミンKを過剰に摂取すると

吐き気や嘔吐、呼吸困難などの症状が出ます。

脂質の摂取をやめると このように 体にとって必要なビタミンを 逃すことになってしまうのです。  脂肪には、肉に多く含まれる『飽和脂肪酸』と、魚に多く含まれる『不飽和脂肪酸』があります。  飽和脂肪酸はコレステロールを増やし、不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げるので 肉よりも 動脈硬化の予防効果もある魚を積極的に取りたいものですね。

脂質が多くても1日の総カロリーが一定以下なら太ることはありません。  ビタミン摂取のためにも 脂肪分を過剰摂取しないように 上手に脂質を取るようにしましょう。  それが 健康なダイエットです♪